今日は私の講座の受講者さんの言葉から。
「質問力」というテーマに対する感想を
送ってくれました。
【以下、引用】
************************************
質問力の音声を聞きながら
仕事中や普段の自分の会話を振り返ったら、
私は、相手の声のトーンが変わることや間が
出来ることに非常に恐怖があるのだな
ということに気付きました。
特に電話ですと相手の顔が見えないので
余計に怖く感じます。
会話中に声のトーンが少しでも変わったり、
変な間があったりすると相手を不快にさせて
しまった、怒られるのではないのかという思考に
直ぐに切り替わってしまい、
「要件を伝えること」から「相手の機嫌を
損ねないで会話を終わらす」ことに目的が
変わってしまっていました。
否定されるのが怖いのですね。
そして、保身のためにベラベラしゃべりだし
自滅する、何を言っているのか自分でも
わからない状態になり相手を混乱させて、
不快な思いにさせてしまうのです。
************************************
【引用終わり】
こういう自分であることに気づくというのが
まずは大変な発見で、私が普段から発信している
「自分の現在地を知る」というのはまさに
このようなことです。
自分を一番停滞させるのは
自分の現実の姿を見なかった
ことにして生きることなのです。
しかし、いざ自分の至らなさや痛々しさを
過不足なく自覚してしまえば、それを
改善しようと生きることもできるし、
あるいはそんな自分を残しながら
不都合なことは迂回して生きて
いくこともできます。
言い換えれば現在地に気づくことは、
一つの自由を手に入れるということでもあります。
自分の自由を奪っているのは
偽りのセルフイメージに他ならない
ということなんですね。
岩熊権造