結婚に向かない男性が気になったときの考え方

ありがちな話なんですが、

情報化社会では情報の取捨選択が

重要である、なんてことはもう陳腐化して

しまったくらいによく言われていることです。

 

 

陳腐化してしまうくらいに言われ続けたから

現代人は十分にそれができているかというと

そうでもなくて、我々の脳は慎重に扱わないと

簡単にオーバーフローを起こして、機能不全に

陥るのです。

 

 

例えば、

私のところに来る相談メールで

時々、気になる男性の性格や状況や

二人の距離感などをいろいろ述べる人がいます。

 

気になっている男性がいて、とても魅力を感じる。

でも、彼はギャンブル好きだし、女好きだし、

浪費家だし、彼氏としては不安が多いなぁ。

 

…といった具合です。

 

その後で、

「どうしたらいいのか、わかりません。」

と締めくくるのです。

 

 

でも、

「どうしたいいのか、わからない」

という人は多くの場合、実は

”手段がわからない”のではなくて、

そもそも”目的がない”のです。

 

 

でも、本人の認識上は

”目的”に問題があるのではなくて、

そもそも”手段”がないのだと思い込んでいる。

 

 

だからこそ、解決できなくなって

しまうのです。

 

 

相談者の女性はこの男性のことを

強く意識しています。

 

それは明らかです。

 

 

でも、

「その男性と付き合いたいのか?」と

この女性に聞くと、ほぼ必ず

「わからない」と答えるでしょう。

 

 

これでもう、解決しない問題が

一つ出来上がってしまうことになるのです。

 

 

なぜなら、

一般的に考えても

”どうしていいのかわからない”という結論は

「○○をするためにはどうしたらいいのか?」

という、”目的に対する解”でなければ

ならないからです。

 

 

しかし、ここに挙げた例では、

その目的そのものが存在しない。

 

 

「彼と付き合うためにはどうしたらいいのか?」

という問いが成立していれば、

結論はおそらく違うものにもなるでしょう。

 

 

でも、そうならないのです。

 

 

その理由は、

情報の処理を全部いっぺんにしようとして、

「私は彼と付き合いたいのかどうか?」

という問いと答えを同時発生させようとするから

なんですね。

 

 

”問いと答えを同時発生させようとする”とは

何とも奇妙に聞こえますが、我々人間は

いとも簡単にこういう行いをします。

 

 

「私は彼と付き合いたいのか?」という

問いと同時に彼の社会的に好ましからざる

性格・趣味・嗜好を考えたとき、道徳心

とか見栄などから

 

「そういう人物に好意を抱くことは許されない」

 

という情報を同時に処理しようと

してしまうのです。

 

 

結果として、

「私は彼と付き合いたいのか?」という

問い自体を棚上げしてしまったうえで、

「彼に対する気持ちは、わからない」

という、結論を保留する状態にして

しまいます。

 

 

言い換えれば、

これは脳内で問いを改ざんしている

ともいえます。

 

 

「私は彼と付き合いたいのか?」

とう問いを立てる以前に立てることすら

はばかられるという理由で問い自体を

なかったことにしてしまうのです。

 

 

そしてそういう処理をしたことに

気づかないから、今度は解決策に苦しむ、

とこういう流れです。

 

 

やっぱりこれって処理を同時に行うから

問いも答えもごちゃまぜになるんですよね。

 

 

整理して一個ずつ片づければ

結論を出すことはそう難しくありません。

 

 

肝心なことは、

不道徳であったり、外聞が悪いことを

心の中で改ざんしないことです。

 

 

不都合な事実を改ざんしてしまうと、

思考のループから抜け出せなくなるのです。

 

不都合なことは、それはそれとして、

自分の一部として受け入れる。

これが大事です。

 

 

そうやって丁寧に脳内の情報を

処理していけば、

 

 

「彼のことは非常に気になる。

ハッキリ言って好意を抱いている。

でも、素行が悪いから好意はありつつも

付き合おうとは思わない。」

 

 

という結論を導き出すことは

難しいことではないのです。

岩熊権造

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