人の気持ちがわかる人になる方法

言葉は使う人によって微妙に定義が違います。
”優しさ”も、”真面目”も。
”男らしさ”も、”女らしさ”も。
”優等”も”劣等”も。
その他、なにもかも、どんな言葉も
共有できていると思いきや、一人ひとり
微妙に定義や使いまわしが違います。

ですから、このブログも
読めば著者の私と読者のあなたが
十分に意志疎通出来ているように見えながら、
まったくの誤解を与えている可能性だって、
大いにあるのです。

ただし、その可能性に気づくだけでも
我々は互いの真意を計って、言葉の定義の
誤差を修正しようとすることができます。

だから、
我々が言葉を扱うときの姿勢として、
一生をかけて、より高い普遍性を獲得するよう
努めるようでありたいものです。

高い普遍性を持つこととは、
高い抽象度を持つことと同義です。
例えば
「男ってさー、○○だよねー。」
と語るときにものすごく浅い理解しかしていなくて
そこに当てはまらないケースが多すぎる場合、
○○の部分は普遍性が低い、したがって抽象度の低い
言葉の使い方をしていると言えます。

逆にものすごく幅広い、
どんなケースにも当てはまる場合、
それは普遍性が高い、抽象度が高い言葉を
使えていることになります。

そのための第一歩として、
他人の言葉の定義と自分の言葉の定義が
微妙に違うことを念頭に入れておきましょう。
これだけでも
他人と自分を理解することに大きな前進を
もたらすはずです。

他人を理解することとは、
結局のところ言葉の使い方を理解することなのです。

岩熊権造