結婚願望のある男性を探した方がいいでしょうか?

こんにちは、岩熊です。

 

我々人間は言葉があって初めて思考が可能に
なる生き物です。

 

言葉がなければそもそも何かを「考える」
ことすらできないのです。

 

しかし、時にはその言葉が思考を足を
引っ張ることがあります。

 

それが今回の案件。

 

「私は年内にも結婚したいので、婚活アプリ
の自己紹介欄に『結婚願望のある男性のみと
やりとりします』と書いた方がいいでしょうか?」

 

との質問が私のところに来ました。

 

率直に申し上げて、書いても無駄でしょう。

 

その理由は女性の言う「結婚願望」と男性の
考える「結婚願望」は同じ言葉を使っていても、
内容がかなり違うからです。

 

 

ここから先はあくまで一般論として読んで
いただきたいのですが、まず女性と男性では
結婚に対する熱意が違います。

 

多くの未婚女性にとって結婚は
「絶対にしたいもの」である一方で、男性は
違います。

 

「すごくいい女性がいたら結婚したい」
なのです。

 

だから女性は交際相手を探す時に
結婚相手としてふさわしいかどうかを逆算
して付き合おうかどうかを判断しようと
します。

 

でも、男性は違います。
心魅かれる女性がいたらまず交際したい。

 

結婚したいかどうかはその先に考える事柄
なのです。

 

これが「結婚願望」という言葉の中身に
決定的な差をもたらします。

 

女性の場合は結婚することを確定事項として
「結婚願望」という言葉を使っているのに対し、
男性の場合は相手次第で態度を決めます。

 

わずかな差のようですが、これは実に大きい。

 

例えば、互いに「結婚願望あります」と
表明し合って意気投合し、交際を始めた
カップルがいるとしましょう。

 

そして交際1年が経過したころ、女性から
男性にこう切り出します。

 

「ねぇ、そろそろ私達、結婚のこと考えて
みない?」

 

ところが男性はこういいます。

 

「え?君とは付き合っていて楽しいけど、
結婚しようとは思ってないよ。」

 

これを聞いた女性は「裏切りだ」と感じて
怒ります。

 

なぜなら女性にとって結婚願望があると表明
することは「交際=結婚を前提にした交際」
と考えるからです。

 

そこで女性は別れを切り出します。
「結婚する気があると思ったから付き合った
のに、弄ばれた!」と。

 

すると、今度は男性が「裏切られた」と
感じて怒り出します。

 

「僕のことを好きって言ったのに、結婚
しないと分かったらいきなり振るのか!
ウソじゃないか!君はただ結婚がしたいだけ
で僕のことなんかなんとも思っちゃいないん
だろう!このウソつきめ!」と。

 

これ、どっちが正しいとか、間違っているわけ
でもありません。

 

ただただ、自分の考え方こそが普通で
当たり前で常識的だと互いに思いこむが故の
いさかいです。

 

大事なことは、いさかいの原因に目を向け、
互いの違いに気付くことです。

 

使っている言葉の定義や前提が違うことによる
ヘンな意見のずれや噛み合わない議論は
実は私たちの日常でものすごく頻発している
ことなのです。

 

しかし、我々はやろうと思えば罵り合って
傷つけあう前に、言葉の意図を確かめ合う
ことぐらいはできるはずです。

 

会社や家族で起こるいさかいの原因などにも
目を向けてみてはいかがでしょうか。

 

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