自信がない原因を知りたいのなら

私は仕事柄、毎日色々な方からメールを頂きます。

 

 

そのうちの多くは私の発信に対する

感想や質問なのですが、私のメッセージには

チャレンジしろというものが色濃いせいなのか、

「自信がないです。怖いです」という感想や、

「どうしたら怖さを克服できますか」という

質問が多いです。

 

 

これを読んで私がいつも思うことは、

「怖さなんて克服する必要ないのになぁ」

ということです。

 

 

だって

不確定なことをしようとするときに、

怖いなんて当たり前じゃないですか。

 

 

だから、怖いままに進むなんてことは

誰にとっても当たり前なことなんです。

 

 

なんてことを書くと、

「それが分かっていてもなお怖いです。

どうしたらいいですか?」

という質問が来るのですが、

 

 

そういう場合の私は

「何もしなくていいんじゃない?」

と答えることにしています。

 

 

この言葉は言い換えると

「緩やかに滅びよ。」

と言っているのと同じなのですが、

それで今この瞬間に安心できるなら

それでもいいかと思いまして。

 

 

 

火事場でビルに取り残されて、

もはや焼け死ぬか、一か八か下の人達が

敷いてくれたマットめがけて飛ぶか、

という極限の瞬間でさえ、やっぱり飛べずに

火に巻かれて逝く人はいるわけで。

 

 

極限の状況に置かれたら

人間は自らの命を守れる方向へ踏み出せるなんて

期待を私はしていないのです。

 

 

だから緩やかに滅べというメッセージを込めて

「何もしなくていいんじゃない?」

と言います。

 

 

滅ぶ自由だって人にはあると思うと、

また違ったものが見えてくることもあるでしょう。

 

 

私とこういう対話をした人たちが

その先でどんな行動をとるようになるのか、

私は今から楽しみで仕方ないのです。

 

岩熊権造