もし、あなたが人の役に立ちたい、
人に貢献したいと願うなら、
決して忘れてほしくないことがあります。
それは、あなたが手を差し伸べようと
している対象者が、この先いつか
自分の力で助けを借りずに
生きていける日が来ることを
信じてあげることです。
困っている人を放っておけない、
その気持ちはとても尊いものですが、
相手が自立するための芽を
決して摘んでしまわないでください。
「それはあなたの仕事でしょ？」
「自分でできるよね？」
「そこは自分で考えなきゃ」
こうした言葉は一見冷たく
聞こえるかも知れません。
でも、その根底にあるのは
相手に対する信頼です。
そして、相手を信頼してあげられるのは、
自分を信頼できる、自信のある人
だけです。
ですから、他人に手を差し伸べようと
する時、あなた自身も心を強く
持ってください。
相手がすべきこと、そして相手自身が
できることをあなたがしてあげる
必要はないのです。
それどころか、過度に他人を依存
させれば、相手の人生を狂わす
だけではなく、あなたも必ず
ネガティブな空気に引っ張られ、
気力を持って行かれます。
人を助ける時には、人を信じること。
それが根底にあってこそ、
本当の人助けにつながります。
岩熊権造
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