自分よりも金持ちを狙わなくても良い理由

人は自分と似たような育ち・境遇の人に惹かれやすい。
育ち方や境遇が似通っているということは
お互いの常識や話題や考えの組み立て方が似通っていることである。
そして、自分にとって一緒に過ごしていて心地の良い人とは、
常識や話題や考えの組み立て方が似通っている人である。
つまり、人は自分と似たような育ち・境遇の人に
居心地の良さを感じるのである。
良家に育った人は同じような良家の人と結ばれるのは、
何も政略結婚のような家の都合によるものだけではない。
そういう人のほうが互いに一緒にいて居心地が良く、
安心するからである。
ヤンキーと呼ばれるやんちゃな人が、
やはりヤンキーの異性と結ばれるのも同じ理由だ。
これとは逆に、性格が正反対の人と結ばれることはあっても、
育ち方や境遇が正反対の人と結ばれることはほぼない。
だから、もしあなたが中流家庭の生まれであれば、
上流家庭出身の男性と結ばれることは、ほぼない。
相手の男性にとってメリットが少ないだけでなく、
あなたにとってもメリットが少ないのだ。
このことは決して忘れないでいただきたい。
代々上流家庭というものは盆暮れ正月、
冠婚葬祭などで色々な招待を受けたり、
実に多くの人たちとのしがらみに囲まれた
暮らしなのである。
さまざまな儀式・典礼への参加は必須であるし、
顔もよく知らないような人たちとの交流に
神経を使わねばならないことも多い。
気ままな中流家庭出身者にとっては
どう考えてもストレスの多い生活となることは必至である。
この他にもカップル内の金銭感覚の不一致は
何かと揉め事になりやすい。
上流家庭出身でなくて成り上がりの
お金持ちであってもあなたとの稼ぎが大きく違えば
金銭感覚のズレは起こる。
社会的に成功を収めている人には、
成功者独特のマインドがあるのだ。
こういう人はあらゆる出費を投資として考えているから、
投資対象として無駄と思えば金は決して使わないし、
逆に十分な回収の見込みがあれば驚く程の金を平気で使う。
玉の輿に乗ってやろうという依存心の強い人は
「金持ちなんだから私一人ぐらい扶養するのは簡単なことよね」と
思うのかもしれないが、単に養ってもらおうとするだけのお荷物を
妻に選ぶ理由がないではないか。
金持ちは金持ちで自らの大きな野心を満たすための
強力なサポート役となる妻を必要としているのである。
扶養してもらうことありきの考え方で玉の輿に乗ることはまずできないし、
出来ても考えが合わなくて双方苦しむことになるだろう。
それでも、お金持ちになることに憧れることを私は決して悪いこととは思わない。
それならば、自分と似た境遇で育った男性の中から、
成功者のマインドをもった、見込みのある人を
探せばいいのである。
そして、その人を全力でサポートして、
一緒に成り上がれば良いのである。
夫となる人を常に励まし、応援し、時には叱咤して。
そうやって、あなたの存在なくして夫の社会的成功はありえなかったと
言わしめるほどになるのだ。
そんなあなたを単なる幸運の持ち主だなどと陰口を叩く者は、誰もいない。
最後に、蛇足を。
ごくまれに本当に玉の輿に乗るような女性は、
そもそもこういう考え方のできる人なのである。

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