彼氏へ不満が多い理由

先日、私の大昔のバイト仲間

との集まりに参加した。
その時に古くからの知り合いの女性
(以下、Ｊ子さん）と話した時の
ことをご紹介したい。
いつものことではあるが、
実際の文体・詳細部分などは適宜変更し、
本人が特定されないように配慮している。

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Ｊ子さんはしきりに彼氏への不満を
口にしていた。
以下はその不満の内容である。
●　合コンで知り合った彼からの告白で付き合い始める。
付き合い始めて一か月半。
●　日曜日は親のために基本的に家にいるようにしたいと言われている。
父親が闘病中でドライバーが必要なため。
●　会う頻度が少ない。今まで休日に一度もデートできていない。
彼からは冠婚葬祭の用事が重なったためと言われている。
●　連絡頻度が少ない。メールは一日一回だけで、返信も遅い。
●　今のところ、平日夜に6回、3時間程度のデートをしただけ。
週一回のペース。
●　体の関係も今までに３回だけ。
「これで付き合っている意味があるのかって思っちゃうんだよねー。
寂しいというよりは楽しくなくて。」
とても気になったことがあったので、今度は私から質問した。

―――どんなふうにつきあい始めたの？
「合コンで会ってそのあと三回デートして、
三回目のデートで告白された。」

―――彼からの告白をＯＫした理由は？
「まともな会社で仕事してて、顔もまあまあだし。
育った環境もよさそうだし。普通にいい人だし。」

―――彼のことは好き？
「正直、わかんない。嫌いではない。」

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Ｊ子さんは特別におかしなところがあるわけではない。
これが、ごく普通にだらしない女性の典型だ。

なにがだらしないのかと言えば、
好きでもない人とつきあって、
しかもセックスまでしている点だ。

ディナーを三回一緒に過ごしたから、
大人は正式に恋人にならなければ
ならないとでも思っているのだろうか。
付き合い始めたら、好きではなくても
寝なくてはならないことになっている
とでも思っているのだろうか。
なんだ、その「大人の常識」もどきは。
誠に腹立たしい限りだ。

好きではないけれど嫌いではない程度の男であれば、
もっと一緒の時間を過ごしてから交際するのかどうかを
決めてもいいではないか。

大人の場合は他の誰かと付き合ったことが
あるというだけであって、その男に関する
「知らなさ」は十代でも四十代でも同じではないか。
「あなたのことは決して嫌いではないけれど、
まだ自分の気持ちはお付き合いするところまで
達していないから、今は友人関係でいたい。
今後お付き合いできる関係にまでなれたらいいと思う。
これはあなたを『振る』のとは違う」

と正直に真剣に言えば大抵の男は納得するだろう。
こう伝えたことによって離れてしまう男は
そこまであなたのことは好きではないのだろう。
また、やたら答えを求めて
付き合うことにあせっている男は論外だ。
絶対にやめておけ！！

この手の悩みや不満はすべて自分の気持ちに
そぐわないことをすることから起こっている。

もう30歳だし、よさそうな人だし
真面目そうだし、私も早く結婚したいし
彼氏いないの私だけだし、
これを逃したらもう誰とも付き合えない
かもしれないというだけでたいして好きでもない
男性と付き合い、体の関係になって
しまえばちょっとしたことで
不満がたまるのは当然のことだろう。

このブログの読者であるあなたには、
願わくば自分の気持ちなりの付き合い方をして頂きたい。
好きなら深く付き合う、
好きでないならそれなりの関係でいる。
実に単純だ。
これこそが充実した人生をおくるための唯一の手段だ。

以上のようなことを少しだけマイルドに表現して
Ｊ子さんに伝えると、Ｊ子さんは意外そうな顔をした。
交際を保留にすることなどまったく思いつかなかったという。
そして、ずっと彼氏がいない状態でせっかく誘われたのに、
この機にのらないと自分にはもうチャンスがないと
つい思ったのかも、と言った。

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「今さらで恥ずかしい質問なんだけどさー。
『好き』ってどういうことなんだろうね。
私、この齢まで本当にわからずにきちゃったのかも。」

―――その人に心の底から会いたくて、
話したくてたまらない気持だったら、
それが「好き」ってことだよ。

そっか、私彼のこと好きじゃなかったんだ。
とＪ子さんは言った。
それから、私卑屈になってたのかも、と。

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三十代でも、四十代でも新しい気づきに
「手遅れ」も「いまさら」もない。
「せっかく誘われたのに･･･」とか
「もう30代だし･･･」とか

「職が安定してて養ってもらえそう」

とかいったことで