【鑑定結果】30代女性子持ち 共働きの限界 

先日ある女性(以下、G子さんとする)からのメッセージをいただいた。
G子さんの状況は以下に。
● 三十代前半。同い年の男性と二年前に結婚している。
● 一年半前に、子供を出産。
● 一年前に都内に新築マンションをローン で購入している。
● G子さんの仕事は大手金融系での事務。
● 子供を産んでから職場復帰している。
● 子供を預ける保育園 探しに大変苦労している。
● 夫の勤める会社は業績が悪く、ここ何年もボーナスが出たことがない。
● 夫は以前から転職を考えている。
● 夫の仕事はかなりな激務で転職活動をする余裕がない。
● マンションと高価な家財道具をローン で購入したので
二人分の給料がないと支払えない。
● G子さんは出産後会社復帰しているが、
保育園 の抽選に漏れてしまい、子供を親に預けて会社へ。
● 夫の稼ぎよりもG子さんの稼ぎのほうが多く、
ローン の支払いもあるので時短で働くことなく、
フルタイムでの職場復帰。
● 大手金融系とは言え、事務系のスタッフなので
今後の給料の伸びが期待できない。
管理職目指してやっていこうというつもりもない。
相談内容は、
事務職 としての自分の仕事には最近とても限界を感じています。
会社ではわたしよりも働いていない年長の男性たちが
高給をもらっています。共働き しなければ生活できない状況なのに、
保育園 の審査が下りないのも怒りを感じています。
最近では私も夫も仕事と育児に追われてとても疲れ、
喧嘩ばかりしています。
子供を預かってくれている母も父が現役で働いている中で
 孫の面倒を見てくれているので、かなりヘトヘトで
 私との関係も悪くなってしまいました。
 私と夫と子供で今後どうするのが一番良い方法なのでしょうか、
 客観的なご意見をどうかお聞かせください。」
とのことであった。
人は忙しいと頭を整理して考える余裕がなくなる。
G子さんもきっとそうなのだろう。
そこで、私のような時間の融通が利く人間の出番と
いうわけだ。読者の皆さんも
私をこのように利用してくれたらいい。
回答する前に、とても気になったことをメールで聞いてみた。
「ご主人がマンション購入をきめたきっかけは何ですか。
ボーナスがでなくなったのはマンション購入以前からだと
思うのですが。」
G子さんからの回答:
「結婚前から親に『結婚するのだから自分の家を構えてみては。』と
強く言われたのが大きな要因です。子供も生まれますし。
見学に行ったマンションの営業マンが熱心に勧めてきて、
あっという間に購入を決めました。」
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まず注目したいのは、
「結婚するから持家 しなくちゃ」とか
「結婚したから高価な家財道具をそろえなきゃ」という
思い込みだろう。
岩熊の両親のような団塊の世代に多く見られる考え方だ。
結婚したら持家 (一軒家・アパート)しなくてはならない、とか
結婚したら高価な家財道具をそろえなくてはならない、
と思い込まされている。
世間には「お金がないから結婚できない」と言う人がしばしばいるが、
この思い込みに毒されていることも大きな原因だろう。
断言してもいい。
身の丈に合った生活を選べば、結婚には大して金はかからない。
消費社会では「こうしなければ損ですよ」と言って仕掛けないと物が売れない。
だからマンション販売の業者はあの手この手でマンションを売ろうとするのだ。
「毎月お金を払っても自分のものにならない賃貸に
 住み続けるのは損ですよ」
「お客様の年齢ですと、
今買わないとローン が組めなくなりますよ」
「この周辺では最後のマンション建設です。
今後数十年は新しいマンションは建ちません」
これらは全て業者がよく使う宣伝文句で、
買うのが当たり前と思わせるための「仕掛け」だ。
私が言いたいのは、そうやって
「買うのが当たり前」と思い込まされた人が
ローン の支払いに追われるがあまり、
自分の勤めている会社や社会に対して
文句を言うのはお門違いだということだ。
私は、家を買うな、マンションを買うな、
高価な家具を買うなといいたいのではない。
マンションと家具のローン に振り回されて
なにもかもうまくいかなくなってヘトヘトになっている
状況がバカバカしいといいたいのだ。
結婚当初は貧乏でも二人で徐々に良いものに
買い変えていけばいいのだ。
稼ぎが少ないのに結婚したからといって
最初からローンを組んで持家 をする。
稼ぎが少ないのに結婚したからといって
最初から立派な家具をそろえてしまう。
そしてローンの支払いが大変だといって
会社が悪い、社会が悪いと文句を言う。
おかしいだろう、どう考えても!
この場合、あなたの人生の邪魔をしているのは
会社でもなく社会でもなく、明らかにローンのほうではないか!
人間は心に余裕がないと(無理なローンがあると)発展性がなくなる。
やりたいことも、行きたい旅行も「ローンが終わってから」としか
思えなくなったらローンに使役される人生だ。
リフレッシュに夏休みに旅行に出かけたいな
→でも勿体ないからローンの支払に充てよう
美味しいレストランでご飯を食べようかな
→でも勿体ないからローンの支払に充てよう
読みたい本ややってみたい習い事があるけど
→でも勿体ないからローンの支払に充てよう
あの洋服素敵だな~
→でも勿体ないからローンの支払に充てよう
こういう生活を続けると人間の頭はジリ貧に陥り
新しい物=ローンの支払を邪魔する無駄な物と
インプットされていく。
人間は自分自身に投資しない限り発展しない。
投資とは一見無駄と思える何かだ。

それは旅行で見た景色かもしれないし、
美味しいご飯を食べた時の感動、
何げなく買った本にヒントをもらい
仕事に応用することもあるだろうし
やってみたい習い事が思わぬ幸運を
もたらすかもしれない。
それをひたすら無理なローンの支払のために
全てうばってしまった人生は
何が幸せなのだろうか。
またローンを支払終わり持ち家になった時、
あなた自身はどう変化しているのだろうか。
ローンの支払に全てをささげ
楽しみを極力おさえた生活をしてきたことに
心から感動するだろうか。
こうなれば、売って金に換えればいいではないか、
買ってしまったマンションを。
新築で購入したマンションのことだ。
「売ってしまえば●千万円の損失」などという
計算をしたくなるだろう。
しかし、これで生活の立て直しができるのならば、
十分に計算してみる価値はあるのではないか。
とりあえず試算してみることは強くお勧めしたい。
試算することで「考えもつかない到底無理なこと」から
「現実に実行可能なこと」
に変わっていくのだ。
一番大切なのは、マンションを守ることではない。
G子さん一家が毎日を生き生きと幸せに暮らすことなのだ。
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私は以上の内容を少しだけマイルドにした文面をG子さんへ送った。
二週間ほど経って、G子さんからの返信にはこうあった。
「返信をいただいて、びっくりしました。
マンションを売るなんてことは夢にも考えていませんでした。
大きな買い物だったし、それだけの決断だと思っていたからです。
とんでもないことだと、夫と二人で言っていたのですが、
しばらくして夫が、試算だけでもしてみようと言いました。
マンションを売って、安い家賃のアパートへ引越した場合の
生活費を計算してみました。
すると、しばらくはローンを返しながら家賃も払うという
生活になるものの、どうにかやっていけそうな具合になりました。
夫の転職の機会を作ることもできそうです。
今はマンションを売る方向で準備をしています。
一番肝心なのは家族が幸せに暮らすことだと気づかせて
いただき、本当にありがとうございました。」
こんな大きな決断ができるならば、G子さんご一家は今後さらなる大きな
チャンスが生まれるはずだ。
この決断はきっとご一家にとって大きな財産になることだろうと思う。
目先の損失にとらわれず、本当に大切なことを選択する勇気は、誰にでも
持ちうるものではないからだ。
G子さんご一家にさらなる発展のあらんことを。
※誰にも言えず悩んでいることはないだろうか?
・こんなことで悩んでいるのは私だけだろうと思っていること
・こんなこと言ったらひかれるんじゃないかなと思うこと
ぜひ私へメッセージを頂きたい。
真面目なあなたが一人で抱え込んでいる内容は
多くの人が悩んでいることでもあるんです。
一歩踏み出すだけで新しい自分を見つけ
生き生きと暮らしていけるんです!
ぜひメッセージを頂きたい!
精一杯考えて必ずご返信いたします★



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