家庭が欲しい女、やりがいが欲しい男

大抵の女性は家庭を築き、子育てをすることが
生涯を通した最も大きな願望だ。
と、私は信じている。
それと同時にこう信じている。
大抵の男性は自分の好きな道を一生涯にわたって生業や
趣味として極めて行くことが最も大きな願望だ。
こうして単純化して考えることで、
男女が互いに何を望まれているのかが見えてくる
男性は、交際相手の女性から結婚して
子供をもうける事を第一に望まれる。
以前私は男性にとっての結婚が愛する女性を
失わないための代償行為であると書いた。
結婚・出産は女性の最大の願望であって男性の立場は
違うのだということをここでも述べておきたい。
では、女性はどうなのだろう。
伴侶となる男性から何を第一に望まれているのだろう。
それは、応援することだ。
夫が一番夢中になれることを、
どんなにオタクっぽくても地味でもダサくても格好悪くても、
一見儲からなさそうでも、応援してやることだ。
夫の夢を理解しなくてもいい。
共感しなくてもいい。
ただ、「あなたならやれる。」と信じて邪魔することなく
応援してやればいいのだ。
お互いの最大の願望がうまく満たされるならば、
夫婦関係は大筋ではうまくいくはずだ。
それとは逆にどちらかの願望のためにどちらかが願望を諦める場合、
どうしても不満の多い人生にはなりやすいだろう。
あなたが夫婦間の主導権を握ろうとするあまり、
夫の夢を諦めさせるのであれば、それなりの決意が必要になるだろう。
夫はあなたと一緒にいる意味を失うだろうし、
その不満はいろいろな形で現れてしまうはずだ。
二人にとって望まない結末になりやすいことは否めない。
だから、女性にとっては愛する男性が一番何をしているのが
幸せなのかを知ろうとする努力が必要だと思う。
夫はただ働いて自分と子供たちに給料を運んでくれればいい、
という女性の声を耳にすることがあるが、
これでは男性にとって不幸な結婚だろうと思う。
繰り返しになるが「結婚して子供をつくって育てたい」
というのは女性の願望なのだ。
男性が子供を可愛いと思わないわけではない。
生まれてきて一緒に過ごすうちに子供に対する愛情が芽生えるのが普通だ。
しかし、男性はまだ生まれてきてもいない子供は大して可愛いとも思えないのだ。
生まれてこようとする子供の存在に怯え、気が滅入って仕方なくなることさえある。
実は、マタニティブルーも産後欝も女性の専売特許ではない。
夫である男性だって気が子供のことで滅入って仕方ない時もあるのだ。
ただ、出産にあたって一番負担の多かろう妻に遠慮して、
あるいは家長である自分の動揺をさらすわけにゆかず、
欝であることを隠しているだけだ。
ところで、男性が自分の好きなことをやって生きていくのは、
孤独をともなう事ではある。
好き嫌いは自分だけで完結できることであって、
他人の同意を必要としないわけだから、
孤独がつきまとうのはある意味当然だ。
男性が伴侶を必要とするのは、
その孤独を癒して応援してくれる人が必要だからだ。
極端に言うならば、男性があなたを必要とする理由はひとえにそこにある。
足を引っ張らずに応援してくれる人が欲しいのだ。
その応援をやめてしまった妻は、辛辣な言い方をするならば夫のお荷物だ。
これでは夫の側が夫婦でいることに意味を見いだせなくなってしまう。
逆に、子供が欲しいと強く願う妻の願いを絶対に聞こうとしない夫も
また妻のお荷物になってしまうことだろう。
大切なのは、夫婦が自分の願望と伴侶の願望をしっかりと理解して
互いにプラスになるように生きていくことだ。

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