前回の記事のつづきです。
座談会が終わってしばらくした後、
ある出席者の女性が私に指摘して
くれたことによって気づいたこと
がありました。
いわく、
「出席者の多くは岩熊さんに共感してくれる
ことを求めてる様に見えたんですけど、
それは求める相手が違うんじゃないかと
思うんですよね…」
と。
それを聞いて私は思いました。
「確かにそうかも知れない」と。
私は普段からカウンセリングにおいて
クライアントに積極的な共感を示すことは
ほとんどありません。
座談会でも私のその態度は同じです。
私がそうした態度をとり続ける理由は、
共感→安心というステップをこちらから
無条件に提示してしまうと、クライアントが
自分の力で今の状況を切り開いて
先へ進めなくなってしまうからです。
婚活でつまずく人の多くは
無意識のうちに自分を無条件で
受け入れてくれる人を探そうとしています。
自分を無条件で受け入れてくれること。
それこそが愛であって、そして自分は
愛のある結婚を
したいのだと。
このような発想をしてしまうこと自体、
自立心を育てないような教育を刷り込まれて
しまった結果以外の何物でもないわけですが、
その影響で自らの言葉の影響力を考えたり、
他人と対話しながら生きたりする機会を
奪われたまま生きている女性は少なく
ありません。
受動的でありすぎるために
しおらしさとか従順であることを重視し、
自分の考え自体を封殺して
生きているのです。
重度に他人からの共感を必要として
しまう態度は受動的で収縮した
生き方と切っても切り離せません。
共感への渇望と愛されないことへの
失望というループを抜けたければ視野の
広い思考を身に着けることが
一番ですが、それはまたの機会に。
岩熊権造
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