先日、面談をした女性から聞いたお話。
「私、すごく悩んだ時に読んだ自己啓発本に
『負の感情を持っていちゃダメだ。
悪いものを引き寄せる』って書いてあったんです。
それで負の感情を持っている自分を
『これじゃだめだ、これじゃだめだ』って
否定し続けてまして…。
それがすごく苦しかったです。」
面談にいらした時点でのこの方もそうでしたが、
負の感情そのものを否定し始めると、
人は活力を失います。
活力を失って、元気のない人になって、
その代わりにそつのない感じの
真面目で目立たない印象の人に
なっていきます。
負の感情は持っていていいんです。
それを人にどう表現するかをよく考えたうえで
やればいいのであって、負の感情そのものを
否定するのは
自分の半身を否定するのと
同じこと。
上手く使えば負の感情は活力に変えることだって
できるんですよ。
「こんな社内状況は許せない!」とか、
「こんな自分であることに腹が立つ!」とか。
それを他人にどうにかしてもらおうとするのではなくて、
自分が起点となってほんのわずかでも世界を
変えようとするときに人はとても力が
湧いてくるのです。
岩熊権造
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