婚活　内なる矛盾に気づくこと

どうも、岩熊です。

8月16日に行ったセミナーでは、

「向き合うことを回避したくて無意識のうちに

なかったことにする」という精神状態について

多くの事例を紹介しながら解説しました。

セミナーで取り扱った理由は、これが一番厄介で

そして人生の停滞の主原因になりやすいからです。

人は自分で課題の内なる課題に気づいて受け入れる

ことが出来たなら、克服に向かって

進むことができます。

しかし、向き合うことを無意識に回避する状態を

続ける限り、先へ進むことはできません。

例えば、片思いしている男性がいるけれど彼は

好きになってはいけない立場の人である、とか。

その気持ちをなかったことにしてしまえば万事

不都合がないように見えますが、実際はそんなに

単純でもありません。

自分の気持ちをきちんと受け入れて決着を

つけない人は必ず気持ちを持て余して

うだうだします。

停滞するだけならまだマシで、あらぬ方向へ

行ってしまったりします。

例えば、100人以上と性的関係を持つような人は

この「あらぬ方向」へ行ってしまった人です。

ほぼ間違いなく、何かを受け入れられずに

こじらせた人です。

こういう例ならば本人も気づきやすいのですが、

もっと分かりにくいケースも面談では

多々あります。

私にとって、その「分かりにくさ」に対抗するため

にとても役に立つのが面談の事前に書いてもらう

アンケートです。

婚活面談と言いつつ、私が見ようとするのは

クライアントが

「人生のどこに居心地の悪さを感じているか」

なのですが、アンケートには驚くほどに各人の

「居心地悪さ」が反映されます。

正直な人は正直なりに、不正直な人は不正直なりに。

無意識に隠したい部分が多い人は多い人なりに。

あけっぴろげな人はあけっぴろげな人なりに。

どうして私が「結婚」よりも「居心地悪さ」を重点に

フォーカスするかというと、もちろんそちらの方が

重要だからです。

ある女性が結婚を望む。望みつつも結婚したくない

という矛盾した気持ちを抱える。

そういう場面で「いかに効率よく最速で結婚するか」

なんて提案は意味をなさないわけです。

それよりはどうしてその矛盾した気持ちがあるのかに

注目してそれを克服する方が人生は前に進みます。

その「結婚したくない」という矛盾は、人によっては

「親に褒められたくて結婚しなくちゃと思い込んでいた」

という人もいれば、「仕事から逃げたくて」という人も

いれば、「本当に好きだった彼を振ってしまったけれど、

今も好きだから」という人もいます。

そのうだうだを発見するのが面談です。

本人が無意識のうちに隅に追いやっていることを

岩熊が引っ張り出して向き合わせるという作業を

します。

次に、人として未成熟な状態から脱して成熟した、

本当に自立した人を目指す方向性を示唆します。

「成熟しないと結婚できない」というつもりは

ありませんが、成熟がどんな状態なのかを知り、

そこを目指して生きようとすると流れが変わります。

自覚をすることで人は加速度的に成長することが

可能なのです。

矛盾があってはいけないというわけではありません。

しかし、矛盾に気づかない、あるいは気づかない振りを

するのは良くないことです。

矛盾はむしろ必ず必要なんです。

なぜなら、我々は環境に合わせて変化しながら

生き続けているわけで、内なる矛盾は次なる

変化のための種になります。

自分の中にまだ統合的でない、不都合な点がある。

その不都合な点を乗り越えようとして

変化が始まるわけです。

で、変化したその先ではまた新たな課題が見え始めて

せっかく解消した矛盾とは別の矛盾をまた抱える

ことになると(笑)。

でも、それでいいんです。

そうやってどんどん進化して、どんどん新たな課題を

抱えて、課題を残したまま死ぬのが人生です。

つまり人生とは何かをつかむためにあるのではなくて、

何かを掴もうとしてどうにかジグザグに進む、

道のりそのものなのです。

完璧である必要がない。

「いつも自分は完璧に仕事する」という自覚のある人は、

ものすごく狭い世界しか見えていない可能性を

多分に持っています。

矛盾を抱えていない人の人生は、どこかいびつです。

世界をものすごく狭小に見ている感じ。

世界観が固定的で変化に対応しようとしない。

つまり、どこかに誤魔化しがあるってことです。

そういうところも面談では指摘しています。

人生前に進めたいと望む方にはおすすめです。

それでは、今日はこの辺で。

※この記事は2014年8月に旧ブログでU
Pしたものです。

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