結婚と自己実現

今日はこれから婚活をしようと考えているあなたに
ぜひ読んでいただきたい内容だ。
前回の記事で、私は「自分のやりたいことをやる」
自己実現は、生計を立てていくことと同じく大切で、
幸せに生きていくために必要な両輪であると書いた。
今日はそんな「自分のやりたいこと」を見失って
生きていくことの怖さを
題材としたい。
あなたは自分の周りで以下のような発言をする人を
見たことがないだろうか。
● いい大学にさえ入ってしまえば…人生安泰だ。
● あの上司にさえ嫌われなければ…会社生活は大丈夫。
● 結婚さえしてしまえば…私は幸せになるはず。
● 子供さえ産んでしまえば…夫は家事に協力してくれるだろう。
● 住宅ローンさえ払い終えれば…人生楽になるはず。
● 子供を大学にさえ行かせれば…もう悩むことなどなくなる。
これらは、おおむね社会全体で
「良い」とされていることの集合体だ。
社会はそのシステムの維持のために
こういう人間像であることを求め、
我々は大なり小なり無言の圧力を受けている。
そして、我々はこうした社会が要求する人間像に
近づいていくことで理想の人間に近づき、
幸せを手に入れることができるとつい勘違いしがちだ。
しかし、
その勘違いがとんでもない落とし穴と
なるのである。
「~すればもう何もしなくていい。」
「~さえしていればいい。」
この「~」の部分はあなたが
心から求めるものではない。
社会に適応するためにあなたが
仕方なくこなすものだ。
だからこのように押し付けられたものだけで
自分を満たしてしまったら、
人生が苦しいものでいっぱいになって
当たり前なのだ。
社会に適応することを極限に追求すると、
今度は自分というものが
死んでいく。

社会への適応は、ルールに則って
食い扶持を稼ぐ程度で十分だ。
価値観を他人に委ねてしまうと、
歳をとってから必ずツケを
払わなければならなくなる。

例えば、
「勉強して、いい大学に入って、
一流企業の社員と結婚して、子供を育てて、
マイホームを建てて、ローンを払って、
子供を皆いい大学へやって、
人から見たら私はすごく幸せな勝ち組のはずなのに、
実は物凄く虚しい。
私の人生なんだったの…?」
となる。
自己実現することよりも社会適応を極度に
優先させてしまったら、どうしてもそうなって
しまうのだ。
人から見た幸せとは、実は社会適応のことで
あってあなたの幸せとは別物なのである。

そうならないためにも、
普段から自分が心から好きだと思える事、
実現したいことを意識しながら
生きていくことが大切だ。

ジャズピアノでもいい、
ロックフェスに行くのもいい、
絵を描くことでもいい。
遺跡巡りでも、
小説を書くのでも、
写真を撮るのでもいい。
こうした社会にとって一見無駄なものに
一生懸命打ち込むことで、
あなたはあなた自身を取り戻すのだ。
最後に、自己実現と結婚について。
あなたの自己実現は結婚によって
夫に叶えてもらおうとしても、
叶えられることは絶対にない。

夫ができるのは彼自身の自己実現だけだ。
どれだけ夫が解決してくれることを期待しても、
必ず無駄に終わる。
なぜなら、あなたの自己実現は、
あなただけのものだからだ。
それこそが、あなたが生きている意味でもある。

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