人は何かショッキングなことがあった時、
なかなかそれを受け入れることができず、
往々にしてそれが起こってしまった原因を
くよくよといつまでも考え続けてしまいます。
なんであんな馬鹿なことをしたんだろう…。
あそこであんな行動さえとらなければ…。
そういう時間が少しはあっても構いません。
ただ、その痛みを二度と味わわないよう、
味わわないよう、と回避することばかりに
意識を向けるのは考えものです。
ネット婚活で誰とも
やりとりができなかったからと言って、
「もうネット婚活なんてしない」とか、
長い間一緒にいた愛犬が死んでしまった
からと言って、
「もう二度と犬なんか飼わない」とか。
そんなことばかり考えていたら、
あなたの人生は収縮を繰り返し、
やれることがどんどん少なくなって
いくからです。
そんなことに気力をたくさん使うこと
よりも、起きてしまったことと、
あなたが手にしようとしている
未来を無理やりにこじつけてしまう
ことのほうに力を使いたいものです。
なんで今日私がこんなことを書いて
いるのかというと、昨日私はこの仕事を
立ち上げて以来、ずっと使っていた
パソコンにコーヒーをこぼして壊して
しまったからです（笑）。
創業以来、コツコツと作ってきた
コンテンツの元データや
貴重な資料が全部飛びました。
３０分くらいは呆然として立ち直れずに
いたのですが、あれこれパソコンを
いじってみて、もう復旧が無理だと
分かったら、もう次のことを
考え始めました。
そして、パソコンが壊れたことの
意味をこじつけはじめました。
以下のような具合に。
「まぁ、最近パソコンも動きが重く
なっていたしな。」
↓
「貴重な資料と言ったって、滅多に
使うもんはないしな。」
↓
「新しいパソコン使えるしな。」
↓
「ちょうど新規事業を始めるところだったしな。」
↓
「パソコン変えたら今までの自分に
囚われなくなって、いいアイディア湧くかも」
↓
「あー、よく考えたらちょうどいい
タイミングだったな！」
というように、パソコンを壊したことを
正当化し始めたばかりか、いまでは新しい
パソコンと新規事業が結びついて、
テンションが高まり、この先が楽しみで
楽しみで仕方なくなりました。
持っていた物を失うことは悪いこと
ばかりでもありません。
あなたを縛っていた過去のあなたから、
あなたを解き放つことでも
あります。
いかにこじつけて、いかに意味を持たせるか。
意味を持たせること事が重要なこと
であって、そのこと自体があなたの
人生を躍進させるのです。
岩熊権造
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