女を殴る男

昨日ポータルサイトのニュース欄を見ていたら、
「モデルの西山茉希、婚姻届提出へ」とあった。
破局疑惑から一転、妊娠が判り結婚という運びになったと
いうことであるが。
破局疑惑の前、一部で報道されたように、
早乙女太一が西山茉希を殴打するようなことが
本当にあったのかどうかは分からない。
しかし、男性が彼女や妻を殴るという精神状態には
とても興味があるので記事にすることにした。
私は、男性が交際相手の女性を殴る一番の理由は
「女が本当のことを言うからだ」と考えている。
女性が交際相手の男性に本音で突きつける言葉は、
理屈として実に正しいことが多い。
正しく、鋭く、容赦がない。
男性が自分でも気にしていて、
今一番言って欲しくない急所を的確に攻撃する。
あなたにもきっと心当たりがあることと思う。
しかし、理屈として正しい事を言い放つことが常に正しい訳ではない。
以前の記事でわたしは男性が望む女性の役割は邪魔することなく
自分のやりたいことを応援し続けてくれることだと書いた。
だから、もし鋭い言葉で彼の生きがいを否定してしまったら、
彼にとってのあなたと交際する意味が危うくなるのだ。
あなたとの関係を断ち切られたくない男は、
追い詰められて暴力に訴える。
大変に皮肉な事ではあるが、
交際相手に暴力を振るう男はあなたとの関係を諦められなくて暴力に及ぶ。
あなたを見限りたいなら男の方は黙って出ていけば良いのだ。
関わる必要がない。
しかし、見限ることができなくて男はつい殴ってしまう。
そのことがまさにふたりの関係を終わりにするに充分な
きっかけになるにも関わらず、だ。
以上が、交際相手に暴力を振るう男の精神状態のあらましだ。
ここまで読んでいただいて分かると思うが、
暴力男はおしなべて彼女にぞっこんなのである。
早乙女氏の心中推して知るべしだ。
誤解しないでいただきたいが、私は暴力を肯定しているわけではない。
どんな理由があれ、暴力に訴えるべきではないというのが今の世の常識だ。
だからあなたが彼氏に対してどんなにひどい暴言を吐こうとも
暴力で返したほうが絶対的に悪いと私が考えていることは
忘れないでいただきたい。
さて、では彼氏に本音を物申したい時にあなたはどうするべきなのであろうか。
基本的には「どこまでも応援している」という姿勢でいていただきたい。
しかし、彼氏もめげたり、くじけたり、だらしなく時を費やしてしまうことがあるだろう。
彼氏の夢を応援してあげることは出来ても、そのだらしなさまで応援してやることはない。
そんな時には一言本音で喝を入れてやるのもいいだろう。
そこで彼氏に殴られにくくするためのよい方法がある。
それは、「こんなこと言ったら絶対に殴られる」と覚悟を決めて発言することだ。
そして同時に交際が終わりになるかも知れない、と覚悟を決めるのだ。
あなたが覚悟を決めてぶつけた言葉は彼氏の心の奥底まで届きやすいのである。
そして、案外殴られることはないものだ。
もちろん、絶対の保証などはない。
そんなものがあったらそもそも覚悟が成立しなくなる。
保証が無いだけに、決死の覚悟で言葉を放つのだ。
これとは逆に、あなたの態度に
「どうせ殴れるわけないでしょ」とか、
「私と別れられるわけないじゃない」
といったずるさが見え隠れした場合、
途端に殴られる可能性は高くなるだろう。
これは腕力や喧嘩の強さとはなんの関係もない。
どれだけ真剣に相手にぶつかれるかどうかだ。
交際相手に大事な一言を物申すとき、
ずるさや欲や保身から離れることのできない女性は
残念ながら殴られることが多くなってしまう事だろう。
西山氏の心中、推して知るべしだ。

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