私は婚活のコンサル生に対しても
ビジネスのコンサル生に対しても、
決して私の方から
「今の進捗具合、どう？」なんて
確認をしません。
過去の経験上、そういうアプローチが
当人のために決してよろしくない
ということを嫌というほど
学んだからです。
報告も、質問も、当の本人が自分の
置かれた状況を考えたうえで
自主的にしなくては。
突き放しているようではありますが、
しかしもちろん、状況を申告できる
人には付き合いますよ。
例えば、
「何が必要なのか、わからないし、
何を聞いていいのかもわからない」
というようなグッチャグチャな心境
であったら、頭が整理されるまで
とことんまで話し合います。
しかし、
「私が困っていたら、当然、何かいい
言葉をかけてもらえる」
というようなスタンスの人は
コンサルから降りてもらっています。
婚活にしろビジネスにしろそういう
スタンスでうまくいかないのは
目に見えているからです。
別のケースで難しいのは、何も
言ってこない人です。
ただただ沈黙を保ったまま、
時間を経過させてゆく人。
こういう人にも私はなにも促しません。
「コンサル期間が終わっちゃうよ」
とも言いませんし、こういう人を叱ることも、
もうやめました。
ただただ、じっとその時が来るのを待ちます。
当人たちが「やらなくちゃ、やらなくちゃ」と
内心焦っているのはわかっているのです。
ただ、その状況に置かれて
「どうしたらいいのか、全くわかりません」
という相談くらいは自分からしないと。
人が覚醒するのを無理矢理に促すことって
本当に無理なことで、それでも人と
関わろうとするならば、じーっとじーっと、
その時が来るのを待つしかありません。
本当に当人が望み、意思表示できたもの
にしか反応してはならない、と私自身に
言い聞かせています。
読者さんやコンサル生の皆さんが
”私の助言”によって人生を好転させる
ことができたらいいな、というのは
私のエゴでしかないのです。
皆さんにとっては
岩熊が言ったことが役に立ったか
どうかなんて重要ではない。
各々、ただ人生が好転すれば
それでいいのです。
だから私は意思表示の瞬間を
じーっと待ちます。
状況を見守ります。
前回の記事では、エゴと愛について
触れましたが、私の考える愛とはこれです。
読者さんたちやコンサル生の皆さんが
置かれた状況をよく理解したうえで
でくの坊のように、ただじっと待つ。
エゴは大きなエネルギーを秘めた
衝動ですが、愛とは静かな
理性なのです。
エゴにとらわれてモノが見えなく
なっているあなたは、少し状況を
俯瞰してみてください。
エゴから自身を解放してやることは
精神的に自由になることに
つながるのです。
岩熊権造
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