【人間】腹黒い人だからこそ信用できる

「腹黒い人」と言うとなにやらネガティブな
印象を持たれがちですが、私は仲間に
するならば腹黒い人の方がいいと
思っています。
反対に、ピュアな人は仲間にしづらいですね。
観念の虜になっていることが多いですから。
「そんな恥ずかしいことできるわけない」とか、
「あんな汚い奴のことは認められない」とか。

ピュアな人はとにかく自分にかけた縛りが
多いわけです。
でも、
そういう倫理やらその他の圧力によって「悪」と
見なされているものを「それはそういうものなんだ」
ととりあえず一度置いておいて、その「悪」が
目的にしていることを考える。
そうすると、自分とその「悪」との接点って
見えてくるんですよ。
「腹黒さ」というのは言い換えれば
「悪と分かっていて悪を為す」ことですが、
そういう人ならばこそ、自分の利というものを
追求できるんです。
つまり、
利害が一致してしまえば自分が何であろうと
共存できるというわけです。
利害が一致している限りは平和なので、
それを失わないよう生きていくことができます。
だからこそ、そこに向かって共闘できるし、
信用もできる相手となるのです。
私は「悪」も「善」もその置かれた環境によって
（半ば自然に）そうなるものと考えていますから、
人の言動にはそれなりの理由があると
思っています。
これとは逆に、
ピュアな人は認めがたい発想をする人を
存在ごと否定しにかかりますから。
極端になると受け入れたくない人を
ジェノサイドしちゃうわけです。
ピュアなればこそ、行き過ぎると思想的
対立者をあやめる。
これも構造の問題。
人間である以上、
自分を縛る観念から完全に解放されることは
ありませんが、なるべく縛りが少ない人の方が
生きやすくなることは確かです。

あなたはどちら側の人ですか？
そして、あなたの周りの人達はどちら側の人が
多いですか？
岩熊権造
　　　
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